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猫と安心して暮らすための賃貸住宅選び【⑥立地・周辺環境で後悔しないためのチェックポイント】

2026.02.10

こんにちは。
愛猫家のための不動産会社「ゴロゴロ不動産」のYASUKO・ISAOです。

猫を飼うにあたって、物件選びの注意点として「ペット可かどうか」「広さ」「家賃」を確認する方は多いですが、立地や周辺環境まで深く調べている方は意外と少ないものです。

でも実際に四日市で猫と暮らす当事者として、また現場で物件を見続けてきた不動産の専門家として感じるのは、立地や周辺環境で後悔するケースは決して少なくないという点です。内見時には気づけなかった問題が、引っ越し後に顕在化するというパターンは本当によくあります。

この記事では、四日市の現場で得た知識と実体験をもとに、ペット可物件を選ぶ際の周辺環境チェックポイントを整理します。

猫と暮らす賃貸の周辺環境を確認する飼い主のイメージ

内見だけでは分からない「音と気配」の問題

訪問する時間帯や平日・週末のタイミングに偏りがあるため、内見だけで周辺環境のすべてを把握するのは困難です。実際に四日市での暮らしの中で経験した他の入居者の事例をご紹介します。

引っ越してから近隣工場の昼間の作業音が気になり始めたケース、同じ集合住宅の駐車場に停まっている車のマフラー音が大きく、猫が怯えるようになったケース、ペット共生住宅だから安心と思ったら隣の住戸が犬を飼っていて、その鳴き声で猫が室内で落ち着けなくなったケースなど、いずれも内見時には気づきにくい問題です。

また四日市の中心市街地では、飲み屋街に近いエリアで野良猫と頻繁に遭遇したり、カラスなどの鳥害に悩まされるケースもあります。ゴミ集積場の位置も関連して確認しておきたいポイントです。

音・気配を確認するための内見活用法

可能であれば平日の昼間と、週末の夜間など複数の時間帯に訪問することをおすすめします。難しい場合は担当者に「時間帯ごとの環境の変化」を率直に確認してみてください。誠実な不動産会社であれば、他の入居者からのクレーム履歴や周辺の施設情報を教えてくれるはずです。

災害リスクと四日市の地形的特性

猫と暮らす住まいを選ぶ際、災害リスクの確認は通常の物件選びよりも重要です。なぜなら、猫は避難所に連れて行きにくく、被災後も自宅で過ごせる環境が理想だからです。

2026年時点で、四日市市内でペット同伴が公式に認められている避難所は、日永地区の1か所のみです(猫暮らしマップ調査より)。環境変化にストレスを強く感じる猫の特性を考えると、被災時でも自宅で過ごせる物件を選ぶことが非常に重要です。

猫暮らしマップ四日市市のペット同行避難所

四日市特有の3つの災害リスク

四日市における災害リスクとして最も注意が必要なのは、高潮による浸水です。発生頻度を考えると、浸水被害は最も身近な災害リスクといえます。実際に2025年9月には近鉄四日市駅周辺で浸水被害が発生しています。四日市市中心市街地の地形は、国道23号線から近鉄四日市駅に向かって徐々に標高が下がる構造になっており、駅周辺は標高が低い傾向にあります。

津波については、東日本大震災以降不安を感じる方も多いですが、四日市では津波の到達時間が発生から120分以上とされており、三重県の他エリアと比べて津波高も高く想定されていません。ただし沿岸部では万が一に備え、4階建て以上のマンションや、近くに津波一次避難ビルがある物件を選ぶことをおすすめします。

また内陸部だから安全とは言い切れません。現在確認されている主要な活断層だけで2本(養老-桑名-四日市断層帯、鈴鹿東縁断層帯)があり、熊本地震のような直下型地震のリスクも考慮が必要です。自身だけで判断せず、ぜひご相談ください。

なお「氵(さんずい)」が付く地名は、歴史的に水に関わるエリアであることを示すことがあります。気になる物件がある際は地名からも調べてみるのもよいでしょう。

ハザードマップの活用と現地確認

自治体のハザードマップ(洪水・土砂・高潮)の確認は必須です。ただし、造成によってリスクが変化しているエリアや、工事で改善されたエリアもあります。ハザードマップだけでなく、物件周辺の地形や排水設備も含めて現地で確認することが大切です。避難所までの距離とルート、エレベーター停止時の階段移動の現実性も、猫を抱えて移動することを想定して確認しておきましょう。

動物病院へのアクセスは「命綱」

引っ越しの際、かかりつけ病院との距離が近くなったことで「本当に助かった」と感じた経験があります。白血病キャリアの猫を飼っていた時期、定期通院が必要だったため、病院までの距離は日々の暮らしに直結していました。

通常時の通院だけでなく、急病・夜間対応が必要な場面を想定しておくことが重要です。

ここで知っておいてほしい重要な点があります。三重県内には公式に受け入れている夜間救急動物病院がありません。最寄りの夜間救急は名古屋夜間動物救急センターになります。ただし、県内の有志の獣医師による夜間応急診療グループ「ZAER(三重県中勢地区動物夜間応急診療Gr)」が対応してくださるケースもあります(連絡先:0120-98-8199)。詳しくはGATO ACORDEのサイトも参考にしてください。

また、同じ市内でも時間帯によっては渋滞に巻き込まれるエリアがあります。「距離は近いのに、緊急時に30分以上かかった」というケースも実際にあります。単純な距離だけでなく、時間帯ごとのアクセスのしやすさまで確認しておくことをおすすめします。

かかりつけ病院まで車で10〜15分以内を目安に、物件との距離感を確認しておきましょう。ペット用品店やトリミング施設が近くにあるかも、日常のサービス利用の観点で重要です。

脱走リスクと周辺環境の関係

「もし猫が外に出てしまったら?」という視点で周辺環境を見ることも、猫を飼うにあたって欠かせない注意点です。室内飼育を徹底していても、引っ越し作業中や来客時など、予期せぬ脱走は起こりえます。

次のような周辺環境では、脱走時のリスクが特に高くなります。玄関を出たらすぐに車道に出る構造の物件、交通量の多い交差点が近い立地、野良猫が多く集まるエリア(感染症・けんかのリスク)、他の動物(犬・カラスなど)が多い環境。これらは猫が戻ってこられる可能性を大きく下げる要素です。

物件を選ぶ際は、「この場所で脱走したら猫はどこへ行くか」を想像しながら、周辺の道路状況や野生動物の生息状況も確認しておきましょう。

頭数・ルールの実情(四日市の傾向)

ペット可物件を探す際、飼育頭数のルールは物件ごとに大きな違いがあります。四日市エリアでの傾向をお伝えします。

通常のペット可物件では1〜2頭までが多く、頭数によって家賃や敷金の積み増しが発生するケースが多く見られます。一方、大東建託などが提供しているペット共生型住宅では、2頭までの頭数制限はありますが、頭数やペット飼育による追加費用が発生しないことが多く、その点は安心して利用できます。

3頭以上の多頭飼育が可能な物件は多くはありませんが、四日市市内にもいくつか存在します。中には戸建てで頭数制限のない物件もあります。「多頭だから諦めた」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

ルールは管理会社や大家さんの考え方によって異なるため、敷金の扱いや頭数ルールについては事前に確認することが必須です。契約後に「こんなルールがあったとは知らなかった」というトラブルを防ぐためにも、担当者にしっかり確認しておきましょう。

飼い主自身の暮らしやすさも重要

猫の環境だけを整えようとして、飼い主自身の通勤・買い物・生活利便性を犠牲にしてしまうケースがあります。でも猫は飼い主の生活リズムや精神状態の影響を強く受けます。

飼い主が疲弊していれば、猫との時間は減り、ケアも手薄になります。逆に飼い主が心身ともに安定していれば、猫も穏やかに過ごせます。猫向けの条件だけでなく、飼い主自身が無理なく暮らせるかどうかも、物件選びで同じくらい大切なポイントです。

通勤や買い物が不便すぎないか、体調不良時でも生活が回るか、猫との時間を落ち着いて過ごせそうかを、ぜひ物件選びの軸のひとつに加えてください。

まとめ|立地は「写真では分からない」

この記事で解説してきたポイントをまとめます。

  • 音・気配:複数の時間帯に現地を確認し、工場・駐車場・隣家の音も想定する
  • 災害リスク:四日市特有の浸水・高潮・活断層リスクをハザードマップと現地の両方で確認する
  • 動物病院:三重県内に夜間救急病院なし。かかりつけ医との距離とアクセス時間を事前に確認する
  • 脱走リスク:玄関〜車道の構造、野良猫の多いエリアかどうかを確認する
  • 頭数・ルール:飼っている猫の頭数に対応できる物件かを契約前に必ず確認する

写真や間取り図だけでは分からない情報がたくさんあります。だからこそ、現地確認と担当者への率直な質問が不可欠です。後悔のリスクは、事前に確認した分だけ大きく減ります。

猫と暮らす賃貸住宅選びの全体像はこちら

▶ 猫と安心して暮らすための賃貸住宅選び

相談室からひとこと

ゴロゴロ不動産では、無理に物件を勧めることはありません。「この立地、本当に大丈夫?」という不安があれば、ハザードマップの見方から周辺施設の確認まで、一緒に整理します。

特に多頭飼育や夜間救急へのアクセスなど、他の不動産会社では確認しにくい点も、猫専門の視点でサポートできます。四日市市内の物件情報だけでなく、周辺エリアの特性まで把握しているので、ひとりで判断が難しいと感じたらぜひご相談ください。

一人で答えを出さなくて大丈夫です。猫との暮らしを、安心してスタートできるように。まずはお気軽にご相談ください。

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