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猫と安心して暮らすための賃貸住宅選び【③壁・原状回復の考え方】

2026.02.18

こんにちは。
愛猫家のための不動産会社「ゴロゴロ不動産」のYASUKOです。

猫と暮らす住まいを探すとき、

多くの方が気にするのが「壁の傷」や「退去時の費用」です。

  • 猫の爪とぎで壁紙が破れたらどうなる?
  • ペット可物件なら原状回復は免除される?
  • 退去費用はいくらくらいかかる?

実は、“ペット可=自由にしていい”という意味ではありません。

むしろ、ペット可物件だからこそ、
原状回復の条件が厳しく設定されていることも多いんです。

ここでは、猫と暮らす賃貸住宅で後悔しないために
知っておきたい「原状回復」と「壁トラブル」
の考え方を整理します。

原状回復とは? 通常損耗との違い

まず知っておきたいのが、「原状回復=新品に戻すこと」ではないという点です。

国土交通省のガイドラインでは

経年劣化や通常の使用による汚れ → 貸主(大家さん)負担
日焼けによる壁紙の色あせ、家具を置いた跡、画鋲の穴(数カ所程度)など。

故意・過失や特別な使用による損傷 → 借主(入居者)負担
タバコのヤニ汚れ、大きな穴、ペットによる著しい傷や臭いなど。

このように整理されています。

では、猫による爪とぎはどうなる?

多くの場合、猫による壁の破れや深い傷は「通常損耗」
とは判断されにくい
のが実情です。

つまり、
「ペット可物件であっても、壁の張替え費用は
借主負担になる可能性がある」

ということを前提に考える必要があります。

「ペット可なんだから多少の傷は大目に見てもらえる」
と考えるのは、残念ながら甘い期待かもしれません。

猫と暮らす賃貸で起きやすい壁トラブル

猫との暮らしで、実際に多いトラブルは次のようなものです。

① 爪とぎによるクロスの破れ

角や出隅、ドア横などは特に狙われやすい場所です。

一部だけの傷でも、クロスの品番や経年により
同じものが手に入らず、壁一面のクロス張替えになる
ケースもあります。
これだと数万円〜十数万円の費用がかかることも。

② トイレ周辺の汚れ・臭い

粗相があった場合、アンモニア臭が壁紙や床に染み込むと、
消臭だけでは対応できないことも。

下地まで影響すると、クロスだけでなく石膏ボードごと
交換が必要になり、費用が高額になる場合もあります。

③ ドア枠や柱の削れ

木部の傷はクロスより修繕費が高くなる傾向があります。
塗装や木材の交換が必要になると、一箇所で数万円かかることも。

「猫はおとなしいから大丈夫」は通用しない

「うちの子は壁で爪とぎしないから」と思っていても、
環境が変わると行動が変化することも少なくありません。

引っ越しのストレスや新しい環境への適応で、
今まで見せなかった行動をすることもあります。

ペット可物件でも安心できない理由

「ペット可」と書いてあれば、すべて許容されるわけではありません。

大切なのは契約書の”特約”の内容

例えば、次のような条件が定められていることがあります。

  • 退去時はクロス全面張替え
  • 消臭クリーニング費用は借主負担
  • 敷金◯ヶ月分は償却(返金なし)

特に「敷金2〜3ヶ月」は、原状回復費を
あらかじめ想定しているケースが多いです。

つまり、「ペット可」という条件の裏には、
「その分、退去時にしっかり費用を回収する」
という前提があることも少なくないのです。

契約前に必ず確認したいポイント

  • ペット特約の内容:どこまでが借主負担か
  • 張替え範囲の基準:一部の傷で全面張替えになるか
  • 退去時クリーニング費用:金額の目安と内訳

これらを契約前にしっかり確認しておくことが、
退去時の「こんなはずじゃなかった…」を防ぎます。

退去時トラブルを防ぐための実践対策

猫との賃貸暮らしで大切なのは、
「傷をゼロにすること」ではなく、想定して備えることです。

① 入居時の状態を写真で残す

最初からあった傷や汚れは必ず記録しておきましょう。

日付入りの写真を撮っておくと、退去時に
「これは元からあった傷」と証明できます。
部屋の四隅、ドア枠、窓枠など、
細かい部分まで撮影しておくと安心です。

② 爪とぎ場所を”先に”用意する

壁で爪とぎを始めてから対策するのではなく、
最初から専用スペースを用意する
ことが重要です。

猫が好む素材(段ボール、麻、カーペットなど)
の爪とぎを複数置いて、壁に興味を向けさせないようにしましょう。

③ 壁を守る工夫をする

保護シート
透明な保護シートを壁の下部に貼ることで、爪とぎによる傷を防げます。

腰壁パネル
壁の下半分にパネルを設置すると、見た目も良く、傷も防げます。

壁面家具の設置
本棚やキャットタワーを壁際に配置することで、
物理的に壁への接触を防ぐ方法も有効です。

こうした対策は、退去費用を抑えるだけでなく、
猫にとってもストレスの少ない環境づくり
につながります。

オーナー視点を知ると、選び方が変わる

大家さんが一番気にしているのは、
「次に貸せる状態に戻せるかどうか」
です。

なぜ原状回復に厳しくなるのか

再募集に時間がかかると、家賃収入が止まります。
だからこそ、大家さんは原状回復に敏感になります。

特にペット飼育者の場合、「次の入居者が臭いや傷を
気にして申し込まない」というリスクを懸念しているんです。

逆に歓迎されやすい入居者とは

  • きちんと管理してくれる入居者
    定期的に掃除をし、トラブルを未然に防ぐ
  • 長く住んでくれる入居者
    空室期間が減り、安定した収入が見込める

こうした入居者なら、大家さんも安心して貸せます。

猫と暮らす賃貸選びでは、「住む前」から退去時を
想定しておくこと
が、長く安心して暮らすコツになります。

【まとめ】”傷をつけない”より”想定して選ぶ”

猫との暮らしで大切なのは、

ペット可=自由ではないことを理解する

特約内容を必ず確認する

壁トラブルは想定して対策する

という視点です。

猫と安心して暮らすための賃貸住宅選びは、
間取りや広さだけでなく、原状回復の考え方まで
含めて判断すること
が大切です。

壁問題を前提に物件を選ぶことが、結果的に
退去時トラブルを防ぎ、猫との穏やかな暮らしを
守ることにつながります。

相談室からのひとこと(完璧を目指さなくていい)

四日市市内の賃貸物件でも、壁の傷に関する原状回復費用は契約内容によって扱いが異なります。
「この物件の原状回復条件、厳しすぎない?」
「壁の保護、どうすればいい?」

そんな疑問や不安があれば、ゴロゴロ不動産に相談してください。

猫と暮らす当事者として、原状回復のリスクも含めて、
あなたに合った物件選びをサポートします。
小さな不安からで構いません。お気軽にご相談ください。

猫と暮らす賃貸住宅選びの全体像はこちら

▶ 猫と安心して暮らすための賃貸住宅選び

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