②回遊動線・床材・日向ぼっこ…猫の習性に合った部屋選び「猫適性」5つのチェックポイント
「ペット可」なのに、猫が落ち着かない部屋があるのをご存知ですか?
「ペット可物件だから」という理由だけで部屋を選ぶと、実際に暮らし始めてから「なんだか猫が落ち着かない」「爪とぎばかりする」「夜中に走り回る音が気になる」といった困りごとが出てくることがあります。
これは、多くの場合「猫が飼えるかどうか」は満たしていても、「猫の習性に合っているかどうか」までは考えられていない住環境が原因です。猫は犬と違い、上下運動・回遊行動・日向ぼっこなど、独自の行動パターンを持つ動物です。
私たちゴロゴロ不動産の「5656(ゴロゴロ)スコア」では、この「猫適性」を6軸のひとつとして、10項目・48点満点で評価しています。前回の「安全性」に続き、今回は「猫適性」軸で私たちが何を見ているのかをお話しします。
「猫適性」軸で見ている3つの視点
① 回遊動線と活動空間の広さ
猫は直線的な動きよりも、ぐるっと回り込むような動線を好みます。2方向以上の出入口があり、部屋の中をぐるぐる循環して移動できる間取りは、猫にとって活発に動き回れる理想的な環境です。あわせて、キャットタワーの設置や走り回りに必要な床面積(LDKの広さ)も確認しています。

② 床材の滑りやすさ
猫が全力で走ったりジャンプしたりする際、床が滑りやすいと関節や椎間板に負担がかかります。フローリングやフロアタイルでも、ラグやマットで補完できるかどうかで印象は変わりますし、コルクや滑り止め加工されたクッションフロアであれば、猫の身体への負担をより抑えられます。5656スコアでは、この項目を特に重視すべき項目のひとつとして重み付けしています。

③ 日向ぼっこスポットと上下運動空間
猫は窓辺で長時間過ごす動物です。南向きの掃き出し窓や出窓があり、日差しが長く入る場所があるかどうかは、猫の日々の快適さに直結します。あわせて、天井高が確保されていてキャットタワーなどで上下運動ができるかどうかも、猫のストレス発散という観点から重要な視点です。

代表の小阪は、ペット共生住宅管理士・愛玩動物飼養管理士・キャットシッター(JPLA)としての知識に加え、猫専門のペット共生住宅のプロデュース・リノベーション経験を通じて、「猫が飼える部屋」と「猫が心地よく暮らせる部屋」の違いを数多くの現場で見てきました。同じ間取り図でも、家具の配置ひとつで回遊動線が生きるか死ぬかが変わることも少なくありません。
物件選びでよくある見落とし
「ペット可」の表記だけで床材まで確認しない
フローリングやフロアタイルであっても、質感や施工の仕上げによって滑りやすさは大きく異なります。内見時に実際に触れて確認する方は少なく、入居後に気づくケースが多いポイントです。
収納スペースは人の荷物基準で見てしまいがち
猫用品(フード・トイレ用品・キャリーなど)の収納は、人の衣類収納とは別に考える必要があります。玄関近くに収納があるかどうかは、来客時の荷物管理にも影響します。
すりガラス・目隠しの窓は「日当たり良好」に見えて要注意
採光自体は十分でも、外の景色が見えない窓では、猫が周囲を見張って安心する行動(外部を眺める習性)が満たされません。日当たりと眺望は別の視点として確認することをおすすめします。
内見時にチェックしたい5つのポイント
- 部屋の中を猫がぐるっと回遊できる動線があるか確認したか
- 床材を実際に触って、滑りやすさ・硬さを確認したか
- 南向きや複数面採光の窓辺など、日向ぼっこできるスペースがあるか確認したか
- 玄関近くを含め、猫用品を収納できるスペースが複数あるか確認したか
- 猫用トイレを、リビング以外の独立したスペースに設置できるか確認したか
まとめ:次回は「経済性」を解説します
「猫適性」は、猫が単に「飼える」だけでなく「その子らしく過ごせるか」を左右する軸です。内見のときは、間取り図だけでなく、実際に部屋の中を歩いて、猫の目線で動線や窓辺を確認してみることをおすすめします。
次回は、初期費用・月額費用・退去費用などトータルコストを見る「経済性」軸について解説します。
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