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断熱・換気・防音、猫と暮らす部屋の「快適性」5つのチェックポイント(Ⅳ)

2026.07.29

エアコンをつけっぱなしにしているのに、なんだか部屋が快適じゃない……その原因、断熱かもしれません

猫と暮らすお部屋では、留守中もエアコンをつけっぱなしにするご家庭が少なくありません。それなのに「夏は暑い」「冬は結露がひどい」と感じるとしたら、原因は間取りではなく、窓や建物の断熱性能にあるかもしれません。

猫は温度変化やにおいの変化にとても敏感な動物です。人が「なんとなく快適」と感じる部屋でも、猫にとっては空気がこもっていたり、温度差がストレスになっていたりすることがあります。

私たちゴロゴロ不動産の「5656(ゴロゴロ)スコア」では、この「快適性」を6軸のひとつとして、10項目・51点満点で評価しています。今回は「快適性」軸で私たちが何を見ているのかをお話しします。

「快適性」軸で見ている3つの視点

① 断熱性能(窓仕様・建築年代)

冬の結露や夏の熱の入りやすさ、冷暖房効率を大きく左右するのが窓の仕様です。二重窓や複層ガラス、樹脂サッシの物件は保温性が高く、単板ガラスの物件と比べて光熱費や室温の安定性に差が出ます。建築年代からも、当時の省エネ基準に基づいたおおよその断熱性能を推定できます。5656スコアでは、この窓の断熱性能を特に重視すべき項目のひとつとして評価しています。

② 24時間換気設備と空気質

猫のトイレ臭対策や室内の空気質改善には、24時間換気設備の有無が直結します。あわせて、内見時には前入居者のペット臭・タバコ臭・カビ痕がないかも確認しています。においやカビは、猫のアレルギーや呼吸器への影響も考えられるため、快適性のなかでも重視している項目です。

③ 音環境(遮音性・住戸配置)

構造種別(RC造・鉄骨造・木造など)は、上下階への足音の伝わり方に影響します。また、角部屋かどうか、上下左右にどれだけ住戸が隣接しているかによっても、生活音のストレスは変わってきます。猫の足音や鳴き声が気になる、あるいは周囲の生活音が猫のストレスになる、といった両方向のトラブルを防ぐ視点として確認しています。

代表の小阪は、猫専門のペット共生住宅のリノベーション現場で、前入居者のペット臭が残ったまま募集されている物件や、換気経路が十分に確保されていない部屋を数多く見てきました。見た目の内装がきれいでも、空気環境まで整っているとは限らないという実感から、5656スコアでは「におい・カビの有無」を内見時に必ず確認する項目として組み込んでいます。

④ 猫にとっての適正な室温・湿度を知っておく

猫は犬と違って汗腺が肉球にしかなく、パンティング(口を開けての呼吸)による体温調節もほとんど行いません。そのため人間よりも体温調節が苦手で、室温・湿度の変化に体調を左右されやすい動物だと言われています。一般的に、猫が快適に過ごせる室温の目安は26〜28℃前後、湿度は50〜60%前後とされ、室温が30℃を超えるあたりから熱中症のリスクが高まるとされています。

私たちが「快適性」軸で断熱性能・24時間換気を重視しているのは、こうした猫の体温調節の苦手さが背景にあります。断熱性能の低い部屋では、外気温の影響を受けやすく、エアコンの設定温度を変えても室温が安定しにくいため、特に日中留守番をさせるご家庭では注意が必要です。子猫や高齢猫、長毛種は温度変化の影響をより受けやすいとも言われているため、留守番の時間が長いご家庭ほど、断熱性能は物件選びの重要なチェックポイントになります。

猫の適正な室温・湿度や熱中症対策については、永原動物病院「犬や猫の室温は何度が適切?」や、旭化成ホームズ「ペットが夏に快適な温度・湿度は?」でも詳しく解説されています。

物件選びでよくある見落とし

「南向き」の情報だけで日当たりを判断してしまう
方角が良くても、前面に建物があると実際の日照時間は大きく変わります。階数とあわせて、実際にどのくらいの時間、日が入るかを内見時に確認することをおすすめします。

窓の仕様(サッシ・ガラスの種類)まで確認しない
間取りや設備には目がいっても、サッシが単板ガラスかどうかまで気にする方は多くありません。内見時に窓を触ってみて、冷たさや結露の跡がないかを見ておくと、実際の断熱性能がイメージしやすくなります。

内見時のにおいを「空室だから仕方ない」と流してしまう
空室期間中は消臭・清掃がされていても、前入居者のペット臭やタバコ臭が壁紙・床材に染み付いていることがあります。玄関を開けた瞬間の第一印象は、意外と当てになる情報です。

内見時にチェックしたい5つのポイント

  • 窓に触れて、サッシの素材やガラスの厚み・結露の跡を確認したか
  • 浴室・キッチンに24時間換気設備が設置されているか確認したか
  • 玄関を開けた瞬間のにおいや、壁・床にカビの痕跡がないか確認したか
  • 建物の構造種別(RC造・鉄骨造・木造など)を確認したか
  • 角部屋かどうか、上下左右にどれだけ住戸が隣接しているか確認したか

まとめ:次回は「安心感」を解説します

「快適性」は、日々の暮らしの中でじわじわと効いてくる軸です。内見のときは、間取りや設備だけでなく、窓に触れる・においを嗅ぐ・耳を澄ませるといった五感での確認も大切にしてみてください。猫の適正な室温・湿度を保ちやすい住まいかどうかという視点も、ぜひ加えてみてください。

次回は、災害リスクや建物の安全性とは別の視点から、脱走対策など長期的な安心感を見る「安心感」軸について解説します。

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